民藝好きなら一度は行きたい!!備後屋さん。

民藝を取り扱うお店で都内で一番品数があるのは若松河田にある『備後屋』さんだと思います。

よく久野さんの本にも 昔からある民藝屋さんとして度々登場していた備後屋さん。聞くところによると5フロアもあるという…こじんまりとした、よく観光地にある民藝屋さんしか知らなかった私にとって、5フロア!?というのは全く想像できない世界でした。

地下鉄、若松河田の駅の若松口から出て右手に、型染めでデザインされたであろうパッキリとした白黒の看板。壺に備後屋 と書いてある看板が目にとまります。

もうこの時点でかっこいい…

店先に並べられた大きな甕や壺、そして傘立て。扉を開けると目に飛び込んでくる色とりどりの和紙製品。

ほえーーと意味不明な声にならない声を出しつつ、左右に目を向けると、どれも良い雰囲気を身にまとった民藝品の数々。

鈴竹の市場カゴに、山葡萄のカゴ、樺細工、沖縄のガラス、藍染の布に型染め絵。「そうなんだよ!私が見たかったのはこういう民藝品なんだよ!!」と心の中で叫んだのを今でも覚えています。

というのもですね、民藝の和紙製品や布って、まとめて種類のあるお店が意外と少なく、かと言ってインターネットで探すと柄が少なかったり、売り切れだったりすることが多いのです。

実は私、カゴも好きですが、和紙も大好物。漉いている工房にまで買いに行ったりすることもたまにあるくらい和紙が好き。

そんな私が見たかった和紙の中に、越中の和紙があります。富山の八尾の和紙は桂樹舎さんが有名ですが、そのデザイン性、耐久性に惚れてしまい、文庫箱とペン立てを使っています。

ただ!!一気に柄を選べないことにどうしたもんかと思っておりました。

その大好きな和紙が、目の前に所狭しと並べられているではありませんか!!毎回鼻息荒く見てしまいます。

(ただ良いお値段なのでホイホイ買えませんが…耐久性や生産工程をかんがえれば妥当なお値段です)

今回娘を出産して、久しぶりに備後屋さんに伺い、目に飛び込んできたのは鮮やかなピンク(これは桃色とかでなくあえてピンクと言いたい!!)の新書カバー。思わず手に取りじ~っと見つめて見ました。デザインも、色合いも、バランスも、染も、全て素敵。

ただ、新書はあまり持ち歩かない…そこで携帯を取り出して、「新書サイズ ノート」で検索。なんと大好きなMIDORIで新書サイズ出してることがわかり、う~んう~んと悩みながらお店の方に「このデザインと色で文庫版とかノートって入ってきませんかね…」と聞いてみるも『中々ピンクというのは入ってきませんので…』とのお答え。そうですよね。私もこの柄でピンク、初めて見ましたもの。(マユ柄でピンクはたまに見かける)ここで買わなかったら、きっと出会えないんだろうな。そうしたら…きっと数年かけてでも探し回りそう、いや探すでしょう。ということで購入。

帰って見てみると、やっぱり素敵な色と柄。早く使いたいな~!!と思います。

さて、脱線してお買い物記録になってしまいましたが、備後屋さんの紹介に戻ります。

地下1階は郷土玩具のコーナー。全国各地のほっこり、はたまた力強い、時にはちょっと不気味!?な郷土玩具の数々。この達磨さんの表情!なんとも趣があります。

張り子の玩具は柔らかさもあり、かつ筆使いの迷いのなさに職人さんの腕を感じることができます。

可愛い~と見にくる若いお姉さんから、少しマニアックなおじさま方まで、郷土玩具好きならみんな満足できるフロアだと思います。

上の写真は、この前の九州の郷土玩具展のためにつくっていただいたそう!きじ馬と木の葉猿がいい味出してます。

陶器のフロアもぎっしりと全国各地からやってきたものたちが!!

いつも迷いすぎて決められないほどです。今回は娘のコップに…とおもいつつ大日窯の可愛らしい蕎麦猪口の小さいのをいただいてきました。

家に帰ってふと気づくと、蕎麦猪口をもやい工藝さんでもお茶を飲むのに使っていたなぁ…と。やってみたらとっても素敵!!娘が使うまでは私もも使わせてもらおうと思います。

さて、陶器といえば私が個人的に備後屋さんで気に入っているコーナーは

金城次郎さんの作品が並んでいる一角。

見れば見るほど自由で、伸びやかで、なんともかっこいい。夜になったら壺やお皿から、するりと魚たちが抜け出して店内を泳いでいるんじゃないかと楽しく想像しています。

このコーナーがあるのは3階の布、染物のフロアです。こっくりとした藍染や色とりどりの刺繍糸、いつかここのエプロンを使いたいものです。芹沢銈介さんの反物もあり、これで着物を仕立てたらどうなるんだろうなぁ…ほう…と憧れのたくさんつまった場所です。

4階はアンティークのビーズを使って作られた首飾り(あえて首飾りといいたい)や型染めの座布団やのれん、そして風呂敷、裂織りのものなど色々興味深いものが。奥には木工品(額やお盆)があったり、二階にはなかったお皿があったり、宝探し気分で楽しめるフロアです。

そしてそして、一階は、カゴ、ザル、ガラス、和紙、藍染、木工品、おすすめの陶器といったいわばお店の顔的なフロアです。私の大好きなフロアでもあります。山葡萄の籠も、タイミング良ければ入っていますし、ちゃんと一番皮を使った経年変化が楽しめるものなのでオススメです。ただ、いつも同じ編み手さんとは限らないので、好みのカゴに出会えるかは運次第。

樺細工の茶筒も素敵です。型染めのポストカードも欲しくなる…そんなフロアです。

もし時間がない時でも、一階で楽しめますよ。(でもきっと、一階を見ると、もっと民芸品があるの!?ときっと他のフロアまで行ってしまうこと間違いなし)

と、全フロアの紹介が終わりましたが、備後屋さんのすごいところは他にもあります。まず一つ目は店員さんが英語対応可能なところです。新宿という土地柄か、いつも備後屋さんには海外からのお客様がたくさんいらっしゃいます。民芸品を英語で説明されていて、お客さんも満足されているよう。なんちゃって日本土産もいいけれど、こういう骨太な日本で作られたものが海外にももっともっと広まって欲しいと思うのでした。備後屋さんすごい!

二つ目は什器の良さ。布を入れているあけびの籠や、店内用のお買い物籠、松本民芸家具のベンチ。どれも使い込まれてとても美しいです。

最後に、いただいてきたのはこちらの3品

トラさんの土鈴(のごみ人形)

大日窯の蕎麦猪口うさぎ(小)

越中和紙ブックカバー新書サイズ

 

とても楽しい訪問でした。ありがとうございました。
新宿からもすぐなので、是非訪れてみてくださいね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA