【リーチ先生】を読んでみた。

mou民芸界のなかで、ちょっと前に話題になっていた本をやっと読むことが出来ました。

マハさんの【リーチ先生】集英社 です。

もうね、、激アツですよ。娘の寝かしつけのあと、ちびりちびりと読み進めること3日。時には夜中に続きが気になっていそいそ読む始末。

だってだって!!今までなんとな~くぼんやり知っていた民芸界での超有名人が、生き生きとまるで目の前にいるかのように、息をして、語り、熱く議論して、行動し、喜び、悲しみ…原田マハさんの筆の力も大きいのでしょうが、本当に景色まで見えるようでした。

早く読み進めたい、いやこの世界をまだまだ堪能していたい。主人公と共に、リーチ先生を追いかけているような感覚になる作品。

ものすごくいい本だったのでネタバレは控えますが、民藝って…やっぱり熱いよね!!と読み終えてダラダラ泣いてしまったのでした。

私にとって民藝とは、やはり最終的には 人と自然 に帰結すると思うのです。

自然の力を借りて、そこに人の力が加わった純粋なモノ。

そしてモノを手にして、使うことで生活がより豊かに楽しくなるもの。そういうものが民藝品だと思うのです。

より一歩踏み込めば、作り手や、繋ぎ手の暖かさを感じ、土や植物の温もりを感じることができる。

確かに、「リーチ先生」はフィクションです。けれど、この本の中にある人々の想いや願いは、民芸運動の際に実際にあったもの。たぶん本以上の熱量で。

そして、今もそれが脈々と受け継がれ、それと同時にもっと新しくしていこうという気概もあると思うのです。

私は一使い手として、全くの素人で、ただ好きだから追い求めているだけなのですが、
「良いものは、良い。」というセリフに、はっとさせられました。

段々と知識がついてくると、窯元が~とか 職人さんが~とか、段々とそれで判断するようになってはいなかったか。もっとクリアな目で見てみたほうが面白いんじゃないか?と。

もちろん、有名な職人さんのものは、経験に裏打ちされ、やっぱり美しい!!というものが多いです。
例えば中川原さんのカゴや、小谷さんのガラスは、私の中で最高です。

でも、今出てきている若手の方々のモノをもっと見てみようと思ったのでした。

そんなことを考えていたら、鎌倉のもやい工藝さんも、職人さんや窯を誰誰と書かずに紹介されていることに気づきました。よりクリアに、より先入観なく、恐れ多すぎますが、柳先生やリーチ先生のように「良い」と言える目を持ちたい。そう思うのでした。

ま、その良い目は美しい物を見るという経験やセンスが必要なので、今後とも精進したいと思います。

あ~久しぶりに3時間映画を見たくらいのボリュームの本でした。楽しかった~。
「リーチ先生」おススメです。

 

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