モノ好きの変遷。 その2

高校に入り、中学時代の白い運動靴からローファーを履くようになりました。

ローファーは見た目もよく気に入っていましたが、誰もが最初に直面する靴擦れに。

入学早々ギブアップしました。幸い、スニーカーも華美でないものならば認められていたため、

近くの古い靴屋さんでコンバースのスニーカーを購入。

なんだかカッコいいなぁと思っていると、当時でも珍しいmade in USAのものでした。

それからコンバースのスニーカーを履き続け、いかに華美ではないけれどカッコいいスニーカーを履くかということに執心していました。

こうして靴好きに。スニーカーも楽だけれど…今ではイタリアの靴、ブルーノマリなど良質の革靴が大好きです。

その後、興味のあった骨董の世界へ。といっても眺めるだけ。

よくわからない金具や建具、茶碗まで見て回り楽しみました。

そこで出会ったのが、古いアンティークの着物たち。

色とりどりで素晴らしい図案、洋服よりも可愛らしく、時には毒々しささえあるそれらは、私の心を鷲掴みにしたのです。

下北沢の古着屋さん、原宿、表参道、東十条…本当にいろいろなところに足を運び、沢山のことを教えてもらいました。

少しずつ集めては、学校に着て行ってみたり、骨董市に朝から出向いたり…今思えばどこにそんな情熱があったのだろう?と思うほど精力的でした。

昔の人の技術、そしてデザインの粋。同じ国とは思えない大胆さ。

だんだん深くはまっていくごとに見えてきたものは、

「今は作られていない」ということ。そして現代着物の衰退でした。

そして、着物ブームか静かに去っていく様子を目にし、残された着物の値段の高さにくらくらしました。
それならば、今も作り手が頑張っている良い着物をみつけ、少しずつでもいいから残せるようにしよう。

という気持ちになっていったのでした。

また、祖母から着物を譲ってもらう機会にも恵まれ、

本当に自分の目で見て、触って、受け継いだものをたくさん活用しよう。

そう思うようになりました。

年を取るごとに、だんだんと可愛らしい、毒々しいものから粋なもの、美しいものへ

自分の好みも丁度移り変わるころだったのでしょう。

ただ、10代の間に、愛くるしいアンティーク着物を着れたのは、私にとって大きな財産でした。

沢山失敗しつつ、着物を着ることに抵抗がなくなったのもこの時期のおかげです。

また、どう頑張っても10代向けに作られた着物は、10代が一番似合う。

それに気づけたこと、

学生の頃「今は思い切り派手で可愛いのを着たらいい」とお店のオーナーさんたちに

教わったことが、若い頃の着物をすんなり卒業できたことにつながっていると思います。

着物ブームが去っても、たまに着物を楽しむことができるようになって幸せです。

そうして

ガラス細工→靴→骨董→着物という段階を経て洋食器、漆器、ガラス、編組品と…

より手作りのもの

より実用的なもの

より良質なもの

という今のモノ好きが出来上がりました。

そんなこんなで、シンプルに生きたいけれどモノは好きという自分と

折り合いをつけながら暮らしています。

そんなモノ好きの変遷でした。

IMG_3417_640

 

 

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA